レーザーとは?
名前は知ってるけれど意外と知られていない原理やレーザーマーカーの種類について、
初めての方にもわかりやすく説明いたします。
名前の由来
Light Amplificatior by Stimulated Emission of Radiation(誘導放射による光の増幅)の頭文字を取って「LASER」と名づけられました。
原理
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①原子(分子)は外部からエネルギーを吸収すると低いエネルギー状態から高いエネルギー状態に移ります。この状態を“励起状態”と言います。
- ②励起状態は不安定な状態であり、すぐに低いエネルギー状態に戻ろうと します。これを“遷移”といいます。
- ③このときにエネルギー差に相当する光を放射します。放射された光は同様に 励起状態にある他の原子に衝突し同様の遷移を誘発します。
- ④このときに倍増された光が同じ方向に放射されます。この誘導されて放射される光を“誘導放射”といいます。
①ー④が繰り返し起きることによって、より強い光信号が得られるのです。
種類と特性
ゴールドスノーではYVO4レーザー・ファイバレーザー・CO2レーザー・UVレーザーの加工機を所有しています。
お客様のご要望ごとに最適な加工機を選択し、マーキング加工致します。
(1)UVレーザー
波長:355nm 媒質:YVO4
材質を問わず吸収率が高く、熱ストレスが少ないことが特長です。
そのため、製品へのダメージは最小に抑えて、発色性の高い印字が可能です。
これまで印字が難しかった材質にも対応可能です。
YVO4レーザー(2)
波長:1064nm 媒質:YVO4(イットリウム・バナデイト)
YVO4レーザーは樹脂から金属まで幅広く加工が可能です。
小さい文字や画像の加工など より高精細なマーキングに使用されます。
(3)ファイバーレーザー
波長:1090nm 媒質:半導体
YVO4同様に金属・樹脂へのマーキングに使用。
媒質の半導体は表面積が大きいので冷却がしやすく高出力化ができ、
金属への黒印字や深彫り加工が可能です。
CO2レーザー(4)
波長:10600nm 媒質:CO2ガス
樹脂・ガラスなどの透明体や 木材・革などの非金属へのマーキング・切断に使用。
基本波に比べ、樹脂に対して 発色しにくい傾向があります。